AIで伊勢湾台風を次世代へ
昭和34年(1959年)9月26日に東海地方を襲った伊勢湾台風から長い年月が経過し、当時の記憶を伝承できる方々も高齢化により減少してきています。一方、近年の水害は激甚化してきており、この地域でもいつ大規模水害に襲われてもおかしくありません。
記憶を風化させず伝承することを目的に「伊勢湾台風AI対話システム(AI語り部)」を制作しました。次世代を担う子供たちが伊勢湾台風の体験談などを分かりやすく学び、自分事として捉えることで地域防災力の向上に繋げていきます。

伊勢湾台風AI対話システム(AI語り部)の概要
AI会話ツールChatGPTを活用し、AIに伊勢湾台風被災者の立場で回答させ、被災者と対話しているかのような体験ができます。
マイクに向かって自由に発話すると、ChatGPTが回答を生成。画面上の被災者(バーチャルキャラクター)がその回答を発話します。
一方的に話を聞くだけでなく、対話型で利用者の興味関心に基づいて伊勢湾台風について理解を深められ、より自分事として捉えることができるシステムです。主に、小・中学生を対象とした学校での防災講座などに活用しています。

伊勢湾台風AI対話システム(AI語り部)の活用
令和6年9月25日、弥富市立桜小学校防災講座でのお披露目以降、防災講座や防災イベント等で活用しています。また、現在、名古屋大学減災館や名古屋市港防災センター、中部インフラDXセンター(国土交通省中部地方整備局中部技術事務所)においても、AI語り部との対話体験が可能です。



弥富市立桜小学校防災講座の様子
令和6年9月25日 弥富市立桜小学校の防災講座でお披露目、当日はテレビ4社、新聞2社に取材頂きました。
中日新聞記事 https://www.chunichi.co.jp/article/960232open_in_new

(大同大学)

(名古屋大学減災館)

(名古屋市港防災センター)
体験者の感想(抜粋)
・インターネットを使って調べても分かるけれど、より分かりやすくて良い。
・本物のおじいさんと話をしているみたいでAIってすごいなと思った。
・返答に自分の経験も絡めたりしていて設定もすごいと思った。
・聞き間違いもあったけど細かく質問に答えてくれて良かった。
お問い合わせ
(一社)中部地域づくり協会
〒467-0856 名古屋市瑞穂区新開町21番10号(CCKみずほ)
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